枝管のロウ付けをより簡単に。
バーリング加工って言って、銅管への『立ち上げ』加工があるんだけど、なんとか対応できないかな?
枝管をロウ付け溶接するときに、根元の補強になる重要な加工なんだよ。
という相談から、対応が始りました。
まず、バーリング加工をを知らない人のために、少し説明しますね。
バーリング加工とは?
バーリング加工とは、
金属プレス加工の一種で、穴の周りにツバをつける加工のことをさしていて、
立ち上げ加工とも言われています。
薄板などの場合でネジ部を確保したい場合や、はめ合わせ時のズレ防止などといった
場合にも用いられます。
という加工です。
銅管など、管材への適用については、
・ 枝管のロウ付けが容易になること。
・ 接合部が補強できること。
などといったメリットがあります(図参照)。
バーリングを行わない場合には、管に穴を空け、そこに枝管を突き立て、
その根元をロウ付けするような方法をとります。(上図 Non Burring 参照)
この場合、根元がとても弱くなってしまう可能性があり、作業性もよくありません。
バーリングをすることで、立ち上げた部分が補強になり、また、ロウ付けの作業も
格段に行いやすくなります。(上図 Burring 参照)
バーリング加工の方法。
管へバーリングを行う方法は何種類かあり、また、それらの方法を用いた装置も
存在しています。
うちでは、市販の装置を使うのではなく、自社開発した装置で対応しています。
加工に用いる治具一切を自社で対応するため、さまざまな要求にお応えすることができます。
加工の方法を簡単に説明しますね。
まず、
- 指定された位置にバーリング径に応じた下穴を空けます。
- バーリング装置でバーリングをおこないます。
- 検査治具で加工の具合を確かめ、完成です!
・・・説明するほどでもなかったですね。(汗)
加工事例。
参考までに、加工の一例を画像でお伝えしますね。
加工範囲。
現在、対応できる加工範囲は、下の通りです。
もし、表中にない寸法を希望される場合には、お気軽にご相談ください。
当初は、それほどのバリエーションもなかったのですが、アレヨアレヨと、増えていきました。
ビル空調や冷凍機向けとして、対応しています。
現状、対応できる銅管の口径は、Φ76.2mm まで(バーリング径は、Φ66.68まで)です。
ビビッときたら、お気軽にお問合せ下さい!