失敗しない! グリップコンベアの選び方。

ボトルなどの容器にワークの底面に印字をする場合、便利なのがグリップコンベアですよね。

でも、グリップコンベアを使うシチュエーションって、そういう状況だけじゃなくって、
例えば、


  1. 搬送時にワークを安定させたい。
  2. コンベア間のワークの乗り継ぎをスムーズにしたい。
  3. 作業する上で、ワークをホールドして搬送する必要がある。
などという場合にも使えます。

・・・が、選定に際して、あまり考えず安易に選んでしまうと逆に作業上不利益を被ってしまう
恐れがあります。

特に、『金額が安いから!』という面だけで選定してしまうのはちょっと・・・。(汗)


では、何を基準に、どのように選べばいいでしょうか?

気を付けたいポイントは、


  1. ベルトの表面の材質。
  2. ベルトの裏桟の有無。
  3. 搬送可能な重量。
上記の3つです。

少し、詳しく説明しますね。


1.ベルトの表面の材質。

ベルトの表面の材質は、グリップ時に影響してきます。

グリップコンベアは、その名の通りモノを挟んで搬送するので、ベルトの表面は滑りにくい材質や
表面形状のものがよいですね。また、滑りにくいからといってグリップ時にワーク(搬送物)表面に
キズがついてしまうような材質はNGです。ワークとの相性も見ておく必要があります。

あと、ケアしておきたいのが材質の耐久性です。
化粧品等ではウェットスポンジの表面にジャージを貼ったタイプのものがよく用いられるみたいです。
が、貼り合わせたジャージが剥がれてくる、もしくは、経年で貼り合わせ部にヨレが生じて凹凸ができ、
搬送上それが不具合になるというようなこともよく耳にします。
なので、ある程度年数が経った場合でも、搬送時に他の作業への影響がでないような材質を選ぶのが
ベターですね。

搬送時にグリップしにくくなってきたとか、ワークの位置(姿勢)がおかしくなるようなら、早め早めに
ベルトを交換した方がよいですね。



2.ベルト裏桟の有無。

グリップコンベアの構造上の問題より、ベルトの裏桟は確認しておくべきポイントです。

構造上の問題・・・って、少々オーバーな表現かもしれませんが、グリップコンベアは一般的な平ベルト
コンベアと違って、ベルトを垂直に立てて使用します。

普段、ベルトはテンション(張力)でその位置が保持されていますが、グリップする際に負荷がかかって
落下する可能性があるのです。(下図参照)

裏桟の有無の確認は、ベルトの落下防止の策がとられているか? という確認になります。


また、上記に挙げた3番目のポイントにも絡んでくるのですが、特に、重いモノをグリップする際には、
そのリスクも大きくなります。

では、搬送物が軽い場合は大丈夫か? というと、蛇行の問題が絡むため一概には言えません。

ベルトは、常に蛇行して走行しています。
正確に言うと、安定な走行を行うために、そのコンベア固有の一定の周期で微小な蛇行をしながら
走行しています。別の言い方をすれば、ベルトポジションが大きく外れてしまわないように、復元を
繰り返しながら走行しているとも言えます。

軽量品であったとしても、非常に早い頻度で絶え間なく搬送される場合、蛇行の復元が追いつかず
ベルトが落下してしまう場合があるのです。

搬送中にベルトが落下してしまうって、致命的ですよね。それを回避するためにも、ケアしたいものです。



3.搬送可能な重量。

どれくらいの重さモノを、どれくらいの頻度で搬送させたいか? は、コンベアを選定する上で
もっともベーシックな確認ポイントです。

ただ、少し注意したいことは、コンベア機長上にどれくらいのせるか? ということです。
つまり、搬送重量は、総重量で考えるということです。

例えば、1本500gのモノを搬送させたいとする場合、それが機長上に3本程度のってくるのであれば
500x3=1500g ということになります。



その価格(安さ)の根拠を見極めることが大切です!

メーカーからすれば、必要最低限の機能に絞り込んで製作すれば、製造コストを抑えることができます。
なので、低価格帯で販売するためには、あまり込入ったことをしたくないというのが本音のところでしょう。
また、ユーザーからすれば、出来る限り低予算で買いたいというのが本音のところではないでしょうか?

どんな価格帯の装置であったとしても、搬送したいものがそのスペックに合致していれば特に問題は
生じないはずです。 でも、製品を買ったものの

なんだかしっくりこない。
これは、失敗だった!
とユーザーが感じてしまうのはなぜでしょう?

それは、双方の誤解から生じることだと言えます。 つまり、『伝え方のズレ』です。

メーカー側はどういう理由でコストを抑えることができたか? をユーザーにきちんと伝え、
ユーザー側はどういうモノをどういう状況で搬送したいのか? をメーカーに伝えれば、
お互いに誤解することなく、最善な選択ができます。

概ねは、目先の『コスト』だけで伝え合い、残念な結果を招いてしまっているのです。
そうなってしまうと、お金も時間も労力も無駄にしてしまう可能性がありますよね。

見るべきポイントを抑えて、『あー いい買い物をした!』 というハッピーな選択をしたいですよね。



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