現状をどう捉えるか?
捺印と言う作業について、過去のことを言えば、もしかするとコーダーなどの器材を使った方法が「最先端」だったのかもしれません。 でも、時代は変わっています。
しかも、その変化のスピードはここ数年で確実に早まっているような印象さえ受けます。
申し訳ないですが、ゴム判を使うという方法自体がもはや〝時代遅れ〟になってしまっているという状況を受け止めなければならないでしょう。
とはいえ、設備投資という方向から見れば、ゴム判という現状の方法でも製品に対して〝表記〟ができているわけですから、新たな設備をいれなくてもいいと特に問題はない… と思われても仕方がないのかもしれませんね。
しかし、ゴム判による運用には、その特性上、作業上でのたくさんのリスクが伴っているということも、今更ながらにでもしっかり認識しておくべきです。 ちなみに、作業上で考えられるミス(リスク)は、
指示されたゴム判の取得ミス、装着時の向き、判の組合せ不良、付け忘れ、取り外し忘れ、紛失、ゴム判自体の管理不良による欠損、破損、劣化による不鮮明さ…
などです。
もしも、こういったミスに伴って発生した〝異常品〟が出回ってしまったとすれば、自主回収は免れないでしょうし、当然、取引差への賠償も発生します。 それと同時に、企業としての信用・信頼を損なうわけですから、社会的責任が問われることになります。 場合によっては、会社経営自体が危ぶまれるという事態になるかもしれません。
目先のことを優先するか? それとも、将来を見越したリスクヘッジとして考えるか?
捉え方は様々です。 しかし、もし、リスクヘッジとして考えるであれば、いい方法があります!
リスクを抑え、トレーサビリティも可能。
提案する一つの方法が【産業用インクジェット(以下、IJP)の活用】です。
IJPは、一般的にボトルなどの容器包装や、段ボールやカートンボックスといった製品に対して使われるイメージが大きいのですが、実は今回のようなクラフト袋に対しても有効なのです。
IJPを用いれば、印字内容を〝データ〟としてセットすれば印字が行えるため、ゴム判の入れ替えのようなわずらわしい物理的な作業が不要になります。 また、印字時のデータが履歴としてストックされるため、効率的なトレービリティも実現できます。
作業指示書をうまく連動させるようなシステムを構築すれば、作業担当者が印字内容の文字列を直接入力することなく、作業が行えるという環境が実現できます。
では、どんな風に活用すれば、コストダウンに繋げていくことができるのか?
その流れを少し簡単にお伝えしますね。