描き手の想いと、創り手の願い。

こんちは、イクメンエンジニア ケタローです。
今日もありがとう、感謝です!

台風直撃! って、こちらはお陰様で大した被害もなく。 (^^ゞ
あ、被害に遭われた方は、お大事にね。

さて。
今つくってる装置はシーリング印刷機っていって、ラベル(シール)に印刷をする機械。

オヤジが独立する前の工場で、手掛けていた印刷機なんだよ。
いきさつの詳しくは知らないんだけど、その当時、出逢いがあって印刷機を手掛けるように
なったんだって。

聞くところによると、うちのオヤジは機械を造るのが得意。で、知り合ったその人は機械を
売るのが得意で、印刷関連の機器販売をメインにされている人だったそうだ。
省スペースな機体で、結構出たらしい。

で、今回縁があって、その印刷機の会社さんと再会。 造ってくれないか? ってことで
リバイバル。

図面は元のまま。 (^_^;)
多少の手は加えられているんだけど、ほぼ、その当時のまま。図面を見ると昭和50年代の記述。

ボクが小学校くらいの頃につくってた機体 ・・・ なんだよね。

自分の記憶をたどってみると、なんとなく覚えている気がする。

もっとも、機械そのものではなく、家に無地のラベルがあったり、動物のイラストがプリントされた
ラベルの原反(紙管に巻かれてロール状になったラベル)があったり。
ツンとするインクのにおいとか・・。  なんとなく、アタマにあるわ。 (^^ゞ

そんなこんなで、その当時につくってた機械を、オヤジの記憶を頼りにリバイバル。

 

 

設計者によって、部品点数が変わるんだよねぇ・・・。

昔の機体? だからなんだろうか・・・。 結構な部品点数。
創りモノが多い感じがする。 っていうか、絶対に多いよ!

なんていうんだろうか・・・ 言い方が悪いかもしれないんだけど、
設計で飯を喰ってる人特有の って感じ。  (^_^;)

ご存じの方も多いかもしれないんだけど、設計者によって、部品点数が変わるんだよね。

これは、設計のセンスっていうよりも 『背景』 がかなり影響している。

どういうスタンスで、図面を描いてるのか? その辺がポイントだね。

 

うちが創る機械は、ボクが設計してる。 自社の内情を理解した上で、図面を描くので、
そんなに突飛な図面は描かない。 自分たちが創りやすく、使用者が使いやすく
を心掛けて、お互いのメリットがでるように描いてる。

ボクがこっちに帰ってきてしばらくは、ボク自身が設計していたわけじゃなく、
数名の機械設計事務所の人とお付き合いがあったので、設計者には特有のやり方が
あるんだなぁて、その時に知ったんだ。

設計思想の向こう側にあるスタンスっていうのかね・・・。

『設計事務所』 って、店を構えている以上は、商売。

アイデア+描いた図面の枚数で配当が決まるっていう世界なんだよね。
要は、単価 × 図面一枚 = ナンボの商売。

ぶっちゃけた話をすれば、彼らにとっては枚数が嵩むほど、配当が大きくなるって言うわけだ。

イコール・・・・ 購入品1個で済むべきところも、あえて、少し変えて枚数を稼ごうとする。
(・・・ という人も中にはいる。)

今の時勢、単軸ロボットなどに見られるように、スライダ軸とモータが1パッケージなってるのが
市販であったり、内製・内作しなくてもいろいろなパーツがでてるんだよ。
創る側、組み立てる側からすれば、そういうのが利用できれば、パーツ点数も減ってとても便利だし、
第一、リードタイム(製作日数)の短縮にもつながる。

・・・が、設計会社からみれば、図面の枚数が増えない。ヘタすれば、メーカ名と型番だけで事足りる。
なので、昔ながらにモータを選定して、スライド軸を描いて・・・ って感じで、いちいち図面に落とそうと
するんだ。 枚数が嵩まない=金額が張ってこない=それを選択肢から外す。

そんな感じ。

(って、設計者の全員が全員そうではないってことだけ、誤解しないでね。 (^^ゞ )

でね、今回の図面もなんだか、それに近いにおいを感じたんだ。 (^_^;)

市販品を使えばいいところを、妙な軸径を使ったり、ネジピッチを変えてみたり・・・。
それが設計上本当に必要か? って言えば、そうでもなさそうなんだよね。

設計は、設計事務所の人が描いた形。

その人の設計思想が、どういう位置にあったのかはボクの知る由もない。

けれど、なんか、部品の数が無断に多い感じがしてならないんだよ。

 

 

よりシンプルな発想で。

今組んでる機械は、ボクの思想とは真逆な感じなんだ。  (^_^;)

よくできた機械だなって思うんだけど、反面、もうちょっと何とかならんのか? って思うのが
正直なところ。

使い勝手を考えることはもちろんだけれど、設計する以上は、それを製作する側の視点も
少しは考慮する必要があるんじゃないのかな? って思う。

設計会社に頼んでいる頃には、『設計してもらえるんだから・・』 って思ってた。

けれど、部品点数や加工のし易さとか、組み立てやすさとか、製作に関わるモロモロ
を考慮して、そういう視点で設計を見た時、『なんか、矛盾してるよな?』 って思ったので、
自分で描こうって思ったんだよ。

ある時に、設計者に書いてもらったパートと、ロボットを組み合わせた場合との工数・
単価を計算してみたんだ。 そしたら、設計者に書いてもらったがバカ高。
便利なのがあるのに、それを流用しようとしない・・・ って、不勉強というかなんというか。

設計者自身の資質も問われてくると思うんだよね。

それに、部品点数や製作のしやすさは、コストにモロ直結してるし。 (^_^;)

創りやすいっていうスタンスは、同時に、使い易いっていう面にもつながってる。

複雑怪奇なものって、見た感じ、『機械!』 って思ってもらいやすいだろうけど、
それは同時に、『難しい!ムリ!』 っていうとっつきにくい感情を植え付けてしまうんだ。

使う側にとっては、ストレスになってしまう。

1アクションで済ませれるのであれば、それが一番いい。 それがボクの思想。

アウトプットの目的は一緒なんだから、より簡単に、より簡潔に。

目指すところは、シンプル。

他人の設計をみて、それを改めて痛感させられた今日この頃です。 (^^ゞ

 

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