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味付け海苔用のスポンジローラをもっと楽に洗って絞る方法。

朝食には、炊き立ての白ご飯と、味付け海苔…  定番ですよね!  あ、個人的には炊き立ての白ご飯を卵かけごはんにして、それを味付け海苔で巻いて食べるのが好きです。


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さて、今回は海苔業界向けのお話。

ちょっと、海苔のうんちく。

そうそう、海苔についてのちょっとしたうんちくをいうと、味付け海苔が好まれるのは関西方面で、関東では焼き海苔が主流なんだとか。 文化がちょっと異なってるんですよね。 あと、これはご存知でしたか? 

海苔には等級があって、その年の出来高とか、出来栄えによって等級付けされるんです。 で、当然のことながら、等級の低い海苔は売れにくい。 そこで考え出されたのが海苔に味をつけて売るということ。

それが、味付け海苔の始まりなのだとか。 合理的な解決法が生んだと言っても過言ではないですよね。 実は、ご縁があって海苔業界の方と知り合いになって、その方から聴いた話なので、(たぶん)間違いない…と思います。(知らんけど。)

・・とまぁ、ちょっと反れましたが…。 本題に戻ります。

味付け海苔のつくり方。

そもそも、海苔にどうやって味をつけいるのかというと、ローラ状のスポンジに調味液を浸み込ませて、そのローラに海苔をくぐらせることで、海苔の表面に味をつけるという方法が一般的みたいです。 イメージは、こんな感じです。 

味付け海苔の味付け方法
味のつけ方の模式図。

そうそう、スポンジの素材には、当然、食品衛生上の試験に合格した人畜無害な素材が使われているので、安心してくださいね。 

かなり厄介な洗浄作業。

海苔と言えど、食品です。 なので、衛生面を保つためにスポンジローラは定期的に水洗いされます。 

スポンジローラに滲みこんだ調味料を洗い流すべく、じゃばじゃばと水洗いをするのだけど、問題はその後の絞り作業。

洗った後の絞り作業がとてもわずらわしいとのことでした。 こと、冬場ともなれば、水も冷たいし、かなり過酷な作業環境になるとのこと。 というわけで、前出の海苔業界の方から、スポンジローラを絞る機械を創ってほしいと頼まれました。

スポンジを見せてもらうと、確かに、かなりのコシと弾力性があり、味付け作業をするにはほどよいものの、後の洗浄工程にはとても苦労しそうだと直感的にわかる素材でした。

彼曰く、絞るための簡単なジグは提供しているのだけど、全般的に手作業になり、しっかり絞れているかどうかの面で不安があるとのこと。 なので、誰でも簡単に、且つ、人による作業の差がでないように絞れるようにしたいという要望でした。

彼らが提供しているという治具を見せて頂いたのですけど、正直、誰が作業してもきちんと絞れているかどうかはちょっと・・・ 苦笑

そうそう、誤解を招かないように洗浄工程後の処理を付け加えておくと、洗浄して絞った後は冷蔵庫に入れて保管しておくとのこと。 冷蔵庫の中はある程度乾燥していて、湿度がコントロールされ、カビや菌の抑制になるので、そうやって管理しているとのことでした。

小さな工場が多い業界だからこそ!

海苔の業界は、大手さんばかりか? っていうとそうでもないようです。 小さな規模で昔ながらに作業されているような会社さんの方が多いみたい。 

大手の海苔会社にでもなれば、作る量や味の種類も多岐になるでしょうから、専用の遠心分離機(洗濯機の脱水機みたいな)のような装置を導入して、一気に処理をしてしまうみたいですけど、小規模な会社の場合では、そこまでの設備が難しく、現状は、ほぼ手作業にちかい状態で対応しているとのことでした。 

ならば手軽にできるものを! ということで創ったのが、これです!

味付け海苔用スポンジローラを楽に洗って絞る機械。

既存の絞り用の治具を参考に、いったいどれくらいの力で絞ってるのか? を計測してエアーシリンダのボア径(サイズ)に換算して設計してみました。 この機体は、当然、簡易的なジグよりも、ハイパワーです。

エアー式であること! が一番のポイントです。 もっとも、エアー源が必要になるのですけど、水を使う作業という点では電機式と違って漏電・感電の心配はありません。 という意味では、機体にローラをセットして水をジャブジャブかけながら洗浄もできます。 

動作を動画で!

動画をYoutubeにアップしてます。参考にどうぞ。

単純な作業だからこそ。

海苔と言えども、食中毒がおきる可能性はゼロではないです。 現に、以前には食中毒が起こってニュースになったこともありました。 

洗ったスポンジを絞る… 食品衛生を考える上では、とても大事なことです。 

また、この作業って、とても単純な作業に聴こえますが、実は、単純な作業ほど、労力的な面ですごくたいへんだったりします。 また、人手による単純な作業ほど機械化が蔑ろにされやすいんですよね。 

しんどいだろうけど、人手でできるんだからそれでいい。 機械を買うなんて論外だ。 

なんて、根柢にはそんな考えがあるようにも思います。 でも、スポンジの洗浄工程とはいえ、これに関して言えば〝食品〟に対する作業です。 人手による作業のために、作業者間で作業のバラつきがでてしまうとマズイというわけです。 

Aさんはとても丁寧に洗っているのだけど、Bさんの作業にはムラがあるとか。 スタッフ間でそういう状況が生まれてしまうと、品質への担保もなくなってしまいます。 強いては、取り返しのつかないことになりかねないのです。

逆に言うと、単純な作業だからこそ、機械化できるのであれば、それを機械に任せてちゃっちゃとやってしまう方が時間の使い方も有意義になれます。 それに機械化する方が作業に対するガイドラインは設定しやすいです。 例えば、〝機械にセットして、5回やればOK〟みたいな作業規定が設定しやすいのです。 

人による作業に比べると、機械は決まった動きになるので明確なガイドラインを決めることができます。

作業として、どこに重きを置くのか? 

作業現場を運営を考えていく上で、作業の仕組み化や平準化はとても大切なことです。

そのちょっとしたことへの対応が、大きな〝時短〟につながっていきます! もし、『あ、これ、うちにもほしい!』 って、興味のある方はお気軽に!


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