機械づくりから、少しずつ広がってきたこと
ボクの仕事の原点は、機械の設計・製作です。
お客様の話を聞いて、どうすれば現場の困りごとを減らせるのかを考え、それを機械という形にしてきました。 でも、長く現場に関わっていると、機械だけでは解決できないことにも出会います。
必要な情報を受け取りにくくて困っている人がいる。
会社のことを考え続けているのに、その考えを安心して話せる相手がいない経営者がいる。
会議を開いても、なかなか意見が出ず、一部の人だけで話が進んでしまう会社がある。
これらは一見すると、まったく違う困りごとです。 でも、ボクの中では、機械づくりとそれほど離れていません。
まず、話を聞く。 今、何が起きているのかを知る。 そして、どうすれば今より良くなるのかを一緒に考える。
機械づくりから始まった仕事が、今はこんな取り組みにも広がっています。
現在、力を入れている3つの取り組み
QRボイスサポート®
見えない・見えづらいことで、商品の情報を受け取りにくい。
そんな困りごとを、QRコードと音声を使って、解消するための取り組みです。
社長の話し相手
会社のことを考えているけれど、立場上、なかなか人には話しにくい。
そんな経営者の話をじっくり聴きながら、自分の考えや次にやることを見つけていくための取り組みです。
しつもん経営会議
会議で意見が出ない。 指示を待つだけになってしまう。
答えを与えるのではなく、問いかけることで、一人ひとりが自分で考え、行動していける環境をつくるための取り組みです。
QRボイスサポート®|見えづらくても、情報を受け取れるように

QRボイスサポート®は、商品のパッケージに印字したQRコードから、製造者が設定した商品名や賞味期限といった情報を音声で確認できる仕組みです。
この取り組みのきっかけは、ブリスター包装でした。
ブリスター包装は、透明な容器越しに商品を見せられることが大きな特徴です。 でも、見えない・見えづらい人にとっては、その「見える」という特徴を同じようには利用できません。
そこで最初に考えたのが、ブリスター包装に点字を付けることでした。
ところが、調べたり話を聞いたりしていくと、見えない・見えづらい人が、みんな点字を読めるわけではないことが分かってきました。 だったら、文字や点字だけではなく、音声で情報を届ける方法があってもいいんじゃないか?
そこから考え始めたのが、QRボイスサポート®です。
商品名や賞味期限など、パッケージに書かれている情報を、必要な人が音声でも確認できるようにする。 包装機械に関わってきたからこそ気づいた困りごとを、機械とは少し違う方法で減らせないかと考えて取り組んでいます。
社長の話し相手|話しながら、頭の中を整理する
会社を経営していると、考えなければならないことが次々と出てきます。
売上のこと。
人のこと。
これからの会社のこと。
自分自身のこと。
そんなとき、誰かに話しているうちに、
「自分は、これが気になっていたんだな」
「だったら、まずこれをやってみよう」
と、自分の考えに気づくことがあります。
利害関係のない場だからこそ、立場や周りへの影響を気にせず、今考えていることや感じていることを話せる。 そして、話して、言葉にしていくうちに、頭の中にあった考えや思いが少しずつまとまっていく。
「社長の話し相手」では、そんな話をじっくり聴きながら、自分なりの次の一歩を見つけていくお手伝いをしています。
しつもん経営会議|自分たちで考え、動ける職場へ
会議をしても、いつも同じ人ばかりが話している。
意見を聞いても、なかなか言葉が出てこない。
結局、最後は社長や上司が答えを出して、それをみんなに伝える。
「しつもん経営会議」では、答えを与える前に、まず問いかけることを大切にしています。
「どう思う?」
「どうしたい?」
「そのために、自分たちに何ができる?」
問いかけられることで、自分で考え、それを言葉にする。 そして、ほかの人の考えも聞いてみる。 そんな対話を重ねながら、一人ひとりが自分で考え、行動していける環境をつくっていきます。
機械で働きやすい環境をつくることも、人と人との関わり方から働きやすい環境をつくることも、ボクにとっては同じ「現場改善」なんです。
※ 時短設計Ⓡのサイトへジャンプします。
機械づくりは、今も仕事の中心です
ここまで、機械づくりから広がってきた取り組みを紹介してきましたが、ボクの仕事の中心にあるのは、今も機械の設計・製作です。 包装工程や印字工程、省力化・自動化など、現場の困りごとに合わせた設備を考えています。
機械を設計するときに大切にしているのは、仕様通りに動くことだけではありません。
実際の現場で使いやすく、無理なく使い続けてもらえること。
そのために、機械だけを見るのではなく、その前後の工程や、そこで働く人のことまで考えながら設計するようにしています。
こんな活動もしています


セミナー講師をさせていただきました。
機械づくりや現場改善で経験してきたことを、自社のWebサイトだけでなく、展示会やセミナーなどでも伝えています。
JAPAN PACKでは、大青鉄工として展示会に出展しました。 また、日刊工業新聞社主催のセミナーでは、講師としてお話しする機会もいただきました。
つくるだけではなく、これまで現場で経験してきたことや、そこから考えてきたことを伝えることも、今の活動のひとつになっています。
本でも、現場について伝えています

機械の設計・製作を通じて経験してきたことや、現場について考えてきたことを『現場は変えられる。』という本にもまとめています。
機械の技術解説ではなく、現場で働く人や、仕事の進め方について書いた本です。
▶ 著書『現場は変えられる。』をみる(Amazon Kindle)
あなたの「困った」に近いところから。
ここまで紹介してきた取り組みは、それぞれ違うことをしているように見えるかもしれません。 でも、始まりはどれも同じです。
今、何に困っているのか。
どうなれば、今より少し良くなるのか。
まず話を聞いて、一緒に考えるところから始めています。
商品の情報を、見えない・見えづらい人にも届けたい。 そんなことを考えている方は、QRボイスサポート®へ。
会社のことや、これからのことを誰かと話しながら考えたい経営者の方は、社長の話し相手へ。
社員が自分たちで考え、意見を出し合える職場をつくっていきたい方は、しつもん経営会議へ。
どれも、何かを押しつけるための取り組みではありません。 まず今の状況を知って、そこから一緒に考える。
機械づくりから始まったボクの仕事は、今、そんなところまで広がっています。
