〝見えづらさ〟から考える、未来のやさしさ ということをテーマに、お届けしています。 第2回目の今回は、同じ「見えにくい」でも、違う世界がある… というお話です。
こんにちは、
大阪・柏原で、時短設計®の視点で、生産環境への「ゆとり」をテーマに、〝合理化・省力化〟に向けた機械・装置をワンオフで手掛けています。 ダイセイテッコウ けたろーです!
歯ブラシや化粧品といった商品に使われる透明容器を使った「ブリスター包装(ブリスターパック)」。 目が見えない人にはとても扱いにくいかも? と思って、ブリスター包装機の中で点字を施す仕組みを開発しました。
_なのですが、点字の識字率は10%以下…。 圧倒的に点字が読めない人の多さに気づき、「伝えるべき情報が届かないままになっている現実」があることを知りました。
それをきっかけに、「点字が読めないなら、音声で届ければ!」と、QRコードを使って音声で商品の情報を届ける仕組みを考えました。 それが【QRボイスサポート】です。
「ものづくり」をしている立場だからこそ、何かしら社会へ貢献したい。 そんな想いで、ものづくりから情報のバリアフリー化につながる〝やさしい見え方〟を発信しています。
さて…
はじめに。 同じ「見えにくい」でも、見えている世界は違う
「なんとなく見づらい」と感じたとき、それは、みんな同じように〝ぼやけて〟いると思っていませんか?
実は、「見えづらさ」と一口に言っても、その 見え方 は人によってまったく違うんです。
それはまるで——
同じ景色を見ていても、
片方は 光がにじむ世界 に、もう片方は 暗いトンネルのような世界 に見えているようなもの… なんです。
「見え方の違い」を知ることからはじまる、やさしさ
人の 見え方 には、いくつものパターンがあります。
どれも特別な病気の話ではなく、誰にでも起こりうる変化なんです。 ちょっと、説明しますね。
ぼやけて見える(焦点が合わないタイプ)
- 老眼・白内障など
近くの文字がにじむ、遠くの看板が読めない。
ピントが合いづらく、光が広がって見えることもあります。
まぶしくて見づらい(光過敏タイプ)
- 白内障・角膜疾患など
晴れた日の屋外がつらく、車のライトや反射で視界が真っ白に。
視野の端が欠ける(視野狭窄タイプ)
- 緑内障・網膜疾患など
正面は見えるのに、横の人や物が見えにくい。
気づかずに人にぶつかることもあります。
中心が見えない(黄斑部障害タイプ)
- 加齢黄斑変性など
見たいところがぼやける・欠ける。
読書やスマホ操作が難しくなります。
暗いところで見えにくい(夜盲タイプ)
- 網膜色素変性など
日中は問題ないのに、夜になると急に見えにくくなる。
街灯の少ない道を歩くのが怖く感じることも。
同じ場所でも、まったく違う景色を見てる。
ある人には「少し暗いカフェ」。
でも、別の人には、「メニューが見えない場所」。
ある人には「きれいな夜景」。
でも、別の人には、「まぶしすぎて光の塊」。
それが同じ場所であったとしても、見え方が違うだけで、その人の感じる 世界の豊かさ も変わります。 でも、それは、〝誰かのせい〟ではなくて、光の量、網膜の感度、年齢、体調——。
ほんの少しの違いが、見える世界を変えてしまうんです。
それを「理解すること」が、いちばんのやさしさ
「見えづらさ」は、外から見てもわかりにくい。
だからこそ、もしかすると「見えていないかもしれない」という想像が、思いやりの第一歩になります。
たとえば、
- メニューを読む時間をゆっくり待つ
- 小さな文字を指で指して伝える
- 「こちらに〇〇と書いてありますよ」と声を添える

そんな一言やしぐさ、気遣いが、見えづらさを抱える人にとってどれだけ安心になるか…
目の不自由さを補うのは、機械でも制度でもなく、まず「人のまなざし」なんです。
違いを知ることは、やさしさを育てること
概ね、ひとは、「自分がこう見えているから、相手も同じように見えているはずだ…」と、自分と同じ次元で計ろうとします。 でも、それは、少し傲慢なことなのかもしれませんね。
「見え方の多様性」を知ることで、私たちは〝正解のないやさしさ〟に気づくことができます。
それは、「こうすべき」というマニュアルではなく、「相手の世界を想像する」という姿勢です。
誰かの見え方を想像することは、その人の〝世界〟… 強いて言えば、「価値観」を理解しようとすることでもあります。
次回予告
次回は、そんな 見えづらさ が、日常の中でどんな「小さな不便」や「生きづらさ」を生むのか。
そして、それをどうやって周りが支えられるのか。
〝気づき〟が『行動』に変わる瞬間を、一緒に見ていきましょう!
シリーズ案内
第1回:見えにくいは誰にでも訪れる
第2回:「見え方」は人それぞれ(←今ここ)
番外編:色がちがって見える世界
第3回:日常の中の〝ちょっとした不便〟
第4回:技術が支える〝見やすさ〟
第5回:QRボイスサポートという答え
ご相談、お問合せはお気軽にどうぞ。
そうそう。 【機械化・自動化相談所】はじめました。 人手不足をなんとかしたいとか、機械化を考えてみたいんだけど話しを聞いてほしいとか。 お気軽にどうぞ。
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