〝見えづらさ〟から考える、未来のやさしさ ということをテーマに、お届けしています。 いよいよ最終回。 第5回目の今回は、見えづらさの先にある〝やさしい選択〟についてのお話です。
こんにちは、
大阪・柏原で、時短設計®の視点で、生産環境への「ゆとり」をテーマに、〝合理化・省力化〟に向けた機械・装置をワンオフで手掛けています。 ダイセイテッコウ けたろーです!
歯ブラシや化粧品といった商品に使われる透明容器を使った「ブリスター包装(ブリスターパック)」。 目が見えない人にはとても扱いにくいかも? と思って、ブリスター包装機の中で点字を施す仕組みを開発しました。
_なのですが、点字の識字率は10%以下…。 圧倒的に点字が読めない人の多さに気づき、「伝えるべき情報が届かないままになっている現実」があることを知りました。
それをきっかけに、「点字が読めないなら、音声で届ければ!」と、QRコードを使って音声で商品の情報を届ける仕組みを考えました。 それが【QRボイスサポート】です。
「ものづくり」をしている立場だからこそ、何かしら社会へ貢献したい。 そんな想いで、ものづくりから情報のバリアフリー化につながる〝やさしい見え方〟を発信しています。
さて…
はじめに。 QRボイスサポート とは?
「見づらい」をなくす技術。__
商品のパッケージに印字されたQRコードを、スマートフォンでかざすだけ。
賞味期限・商品名・アレルギー情報など、パッケージ上の文字情報を〝音声〟で聞くことができる仕組みです。
専用アプリは不要。 誰でも、スマホひとつで使えます。
「読めない」ではなく、「聴いてわかる」。 それだけで、安心して選べる社会が少しずつ広がります。

生産現場から〝やさしさ〟を届ける。
概ね、QRコードが用いられる場合には、パッケージデザインとして、予めQRコードが印刷された包材を包装資材メーカーさんから購入というスタイルが主流です。
しかし、QRボイスサポートの〝最大〟の特徴は、包装資材メーカーでも、販売現場でもなく、〝生産工程で完結する〟ことです。
生産工場内での包装時の印字工程でQRコードを組み込み、製品が出荷される時点で〝音声情報が紐づいた状態〟を実現。 つまり、工場がそのまま「やさしい情報発信基地」になるということ。
工場の〝生〟の情報をお届けするということです。
この仕組みは、生産ラインの省力化を得意とする私たちだからこそ実現できた、「生産工場発のアクセシビリティ」なんです。
「誰でも使える」を目指して
QRボイスサポートは、特別な人のために向けた技術ではありません。
視覚に障がいがある方はもちろん、老眼で小さな文字が読みづらい方、薄暗い場所で商品を手に取る方、ある程度会話はできるけど、文字としての日本語の認識が難しい外国人の方——。

〝見えづらさ〟の理由は人それぞれです。
だからこそ、誰もが安心して情報にアクセスできる方法を目指しています。
「読む」から「聴く」へ。
それは、情報の届け方を〝やさしさ〟で拡張することです。
小さな技術が、大きな社会の一歩に
QRボイスサポートはまだ始まったばかりの取り組みです。 でも、この仕組みを通して実現したいのは、「誰も取り残されない社会」です。
そのための第一歩が、見える・見えないの間にある〝情報の壁〟をなくすこと。 そしてそれを、〝ものづくりの現場〟から実現していくこと。
小さなQRコードが、人と人をつなぐ声になる。
そんな未来を信じて、私たちは今日も現場に立っています。
さいごに
〝見えづらさ〟は、誰にでも訪れることです。
そして、『見やすさ』をつくるのは、誰にでもできることです。
この5回の連載を通して、少しでも「自分ごと」として感じていただけたなら嬉しいです。
QRボイスサポートは、まだ発展の途中ですが、この技術が、あなたの現場や暮らしの中で『やさしさの循環』を生むきっかけになればと思っています。
関連リンク・お問い合わせ
QRボイスサポートの仕組みや導入については、以下の紹介ページからご覧いただけます。

「こういう場面でも使えないかな?」「自社の製品にも導入できる?」など… お気軽にご相談ください!
シリーズ案内
第1回:見えにくいは誰にでも訪れる
第2回:「見え方」は人それぞれ
番外編:色がちがって見える世界
第3回:日常の中の〝ちょっとした不便〟
第4回:技術が支える〝見やすさ〟
第5回:QRボイスサポートという答え(←今ここ)
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そうそう。 【機械化・自動化相談所】はじめました。 人手不足をなんとかしたいとか、機械化を考えてみたいんだけど話しを聞いてほしいとか。 お気軽にどうぞ。
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