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後出しジャンケンはあかん。 情報は先にが鉄則!

気温が一定しないのは体が辛くて敵わないです… ここんとこ、めちゃ寒くてつらい。。 けたろーです。

さて。 

皆さんは、機械の製作を誰かに依頼したり… な〜んて経験ははありますか? 

ある! って答えた方は、ある種の業界の方か、もしくはすごくレアな方なのかもしれない。 

大部分の方には機械なんてのには縁遠い代物で、ましてそれの製作を依頼するなんて全く無関係なことなんだと思う。 一生のうちで、そんなシチュエーションに巡り合うなんてことは、ほぼない。

オーダーメードでということで言えば、誕生日のケーキを依頼するくらいなら馴染みのあることなんだろうけど、それでも、例えば、家を建てると言う状況などを考えると、これも少しレアなケースになるのかもしれないね。 でも、住宅建築の場合は、テレビでもそれなりの番組があったりするし、街角でも見ようと思えば見れるから、家を建てるということは身近である方なのかもしれない。

そんなことを考えてみると、『機械を作ってる現場』なんてことは周りからすれば 陰 の世界なんだろうな。 そもそも、産業機械自体がよほどのことがない限り、縁遠い代物であるのは間違いないんだと思う。

ともあれ、機械を作ってもらうという状況を、も・し・も、経験的に得ることができたのであればちょっと知っておいてほしいことがあります。 というか、ボクは機械を設計し、作っている立場なので、その立ち位置から伝えておきたいのです。

後出しジャンケンはだめ! 絶対!

機械製作の流れを製作する側の立場からざくっと言うと、まず、案件の依頼があって、内容をお聞きして、それに即して見積もって。 金額が合えば、設計に着手…

そんな感じで進んでいくんだけど、大事なことは〝やりたいことの中身〟。 

ボクらの場合は、BtoBがほとんどで、現状の手作業をなんとかしたいであるとか、機械を使ってるけどもう少しなんとかしたいと言うところからくる案件がほぼほぼを占めてる。

で、現状を機械に置き換えると言うことに関しては、当然のことながら、『的』を得ないとできないのです。 的とは、つまり、どこをどう置き換えるのか? 置き換えたいのか? と言うこととか、機械をつくって何がしたいのか? あるいは、何のためにその機械がいるのか? ということ。

大切なことは、そこのところを〝包み隠さず〟伝えてもらうことなんです。

現状のことをよく知ってるのはやっぱり、依頼主側である会社さんであって、かつ、その作業に従事している方々。 困りことの何たるかはもちろん、作業の特性とか、現在使用している材料の癖とか扱い方法とか諸々のことを理解してるのは、彼らのはずなのだ。 

一番いいのは、彼らでやりたいことの仕様を取りまとめ、ボクらに対してそれを提示してくれると言うのが理想なのだ。 でも、おおむねはそう言う風にはなっていない。 

案件は出てくるものの、詳細までは未定な場合が多いです。 

先に言ってよ!!

ともあれ、やりたいことを取りまとめ、なんだかんだと製作物である機械の仕様を決め、製作費用を決定し、設計・製作に着手。 厄介なのはそこからなんです。

設計はできたものの、実際の製作過程や調整の過程では想定外のことは起こる。 それに関して、

〝 実際の現場でも起こってました 〟 とか、〝 それ、経験したことあります。 〟的なことが、後からボロボロと話される場合があるのです。 

例えば、材料の特性によるものとか、現場スタッフの過去の経験によるものとかがそれ。 概ね、現状の作業を機械化したいという場合に遭遇しやすい事由です。 

もし、設計段階でそれらの特性とか苦労話を聞いていれば、二度手間にならず。 まして、それを聞いているのなら、それを克服した別のやり方なり工夫を盛り込むことが容易にできたかもであろうに…。

まさに、『後出しジャンケン』。 

悪気はないにしても、そこを克服し、便利にするための機械を作っているのに、その情報をあらかじめ伝えてくれないのはなんで? って思うんですよね。 

且つ、後出しされると、設計の大前提が大幅にくるってしまう場合があるんです。 修復できる範囲なら、発生した事がらをうまく対処できるように修正・改造していけばいい。 でも、想定の範囲外だとどうしようもない…

製作会社を試したとて。

なんだかんだ言っても、やっぱり、現場の作業特性とか、そこで使っている資材の癖を知っているのはそこのスタッフ。 機械メーカーといえども、そこには敵わないし、生の情報を持っているのはあなた方なのですよ。

設計・製作する側として、時に〝これって、試されてるのか?〟 って思いたくなるようなことがあります。 むろん、過去にも経験したことがあります。 

ある種の担当者は、自分らの知識をひけらかすように、〝?こんなことも知らないのか?〟 なんていうような態度で接してくる場合があったりします。 

って、なると、こっちからすれば 『それだったら、業者に頼まず、自分らでやったらええやん。』 って思ってしまうわけですよ。 なので、現場の情報を隠して、試すようなことをしたって意味がないんじゃない? って思うわけです。 

むしろ、情報は予め全てオープンにして開示するのが得策なのです。 こういう問題があるから、とか、ここはこうするとこうなる。。 とか、過去の作業経験を話してもらえる方が製作サイドとしては、要望を聞くよりもより有意意義なことなのです。 なんでか? って、それを聞いていることで、設計に盛り込めるから。

また、設計段階ではわからなかった現象が、製作・調整してる中で発生し、先方から『うちも同じ経験してます』っていう経験もあります。 知ってるんだったら、初めから言え! って思いますよね。 

設計する側はスーパーマンじゃない。 

全部の特性を最初から把握しておくのは無理なんですよ。

とするなら、〝こういうことすると、こんなことが起こる可能性があります。〟 とか、〝材質でこういうことがおきます。〟とかということを事前に聞かせてもら得るのが、設計する上ですごくタメになるんです。

うがった見方をすれば、情報ひた隠して設計を依頼し、それがミスにつながったとするなら、そこを突いて値引きの対象や保証の言い訳にするなどということも考えられなくもないのだけど。。(大阪人はやりかねんから。苦笑)

相手の立場で考える。

大事なことは、

『相手の立場で考える』

ということ。 何かにつけ、これは全てにおけるキホンな気がしてます。

当然、製作者側はユーザーの立場で、それを設計・製作します。 逆の立場で、ユーザー側は、どんな情報があれば設計しやすいのだろう? っていうことを考えるのです。

結局それは、ユーザー側にめぐってきます。 

まぁ、お互いにっていうわけですよね。


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