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生産現場のキホン。『情物一致』な考え方。

けたろーです。 今日は前職時代に経験したことを話そうと思います。 めちゃくちゃ大事なことだと思うので、ぜひ。w

ベーシックだけど、なかなか手ごわい…

前職は半導体工場に勤務していてそこでSEやってました。 SEって言っても、Sales Engineer ではなく、Systtems Engineer です。 

その当時、半導体製造に関係する3社合同であるプロジェクトが進行していて、ボクもそこのメンバーに入ってたんです。 その時に学んだというか、教えてもらったのが、〝情物一致〟の考え方です。

資本関係にない別々の会社が合同で何かやるって、その時が初めての体験で、むろん、色んな考え方が集まるわけです。 そのとき、そこで初めて『情物一致』という言葉を聞いたのでした。 もちろん、言葉を知らないだけで、内容に関しては十分やってきた(システム開発では必須)ことです。

けど、言葉にして出せば、なるほどな! って感じで、改めてそのことへの重要さがわかりました。 (さすが、T芝さん!って思いましたよ。)

余談ですが・・
プロジェクトに参加したお陰で、東京・赤坂で飲んだり、ニセコに行ったりと、良い体験をさせてもらえました。(*^-^)ニコ それにしても、同じプロジェクトのあの会社は赤坂が本社で、TBSも入ってるビル。 おまけに、ニセコもそこの保養施設。 こんなところで働けてるって、すごいなって思いましたよ。  

〝情物一致〟の考え方。

情物一致とは何か? というと、『物』とそれに関連付けられた〝情報(データ)〟の整合性のことです。

例を挙げれば・・・ 例えば、身近なところで病院のカルテをイメージしてください。

カルテには患者さんの症状や治療履歴が記載されていますよね? AさんにはAさんの、BさんにはBさんのという風にそれぞれのカルテがあり、それぞれの病状や対応などが記され、管理されています。 

ここでもし、AさんのカルテにBさんの情報を登録してしまったらどうなるでしょうか? トンデモナイことになってしまうはずです。

そうならないように情報(カルテの記載内容)と物(カルテという物理的な物)を常に一致させた状態で管理しているわけです。 最近の病院のほとんどでは、電子カルテになっているので、それぞれのデータが固有になるように、コンピュータシステム的に最善の策がとられているはずです。

そうそう、もっと最近の例で言えば、ここんところ問題になっているマイナカード。 問題の根本は、『情物一致』が図られていないということになります。

生産現場での情物一致。

生産・製造現場で言えば、生産をしていく過程には、例えば、品種、各種処理条件、製造日などの情報があり、Aという個体(ロットという)にはAに関連した情報が、同様にBという個体にはBに関連した情報がそれぞれ存在しています。

生産工場においても、その個体(ロット)とその情報を常に合致させ、管理する必要があるのです。 それを生産管理といい、工程管理や品質管理に繋がっていきます。

まぁ、こんな感じのイメージでしょうか、かなり前の流行りもんですが。笑

♫ I have a 情報、I have a 物体、 うッ! 情物一致!

情物一致は、必要最低限のルール。

〝情物一致〟を図るということは、生産を管理していく上での基本中の基本であり、最低限のルールであり、マナーであるとも言えます。

加えて、情報と物が〝正常〟に一致しているということは、正確にその個体(ロット)をトラッキング(追跡)できるということにもつながります。 つまり、クレームや生産上の事故などの〝もしも〟の場合に、現物の特定が行いやすくなるということです。

では、どうすれば情物一致が図れるのか?

ポイントは、

その個体(実物)とそれに関連する情報の所存を明確にし、適切に紐付け管理すること。

です。 と… 言葉ではすごく簡単に表現できますよね。 めちゃくちゃ簡単そうに思えます。 ところが…. 情物一致は、実は簡単そうに見えて、これがなかなか難しいのです。 なんでか? 

それは、現物の存在には【動き】があるから… です。

パソコンが広く普及した世の中にあって情報の管理ソフトもすごく手軽になりました。 いわゆる、データベースも簡単に作成できて、情報はいくらでも設定できるし、簡単に参照することもできます。 

でも、本当に考えるべきは〝現物の存在〟です。 でも、生産現場で考えると、現物は常に一定の場所にいるわけではなく、動きます。 複数の工程がある場合には、工程間の移動があります。 また、単体処理ではなく、複数の一括処理がある場合には、複数の個体がまじりあうということになります。

即ち、どれだけ情報を登録し、それが参照できたとしても、現物がマッチしていなければ、情物一致の意味をなさないということなんです。

もしも、誤った情報が〝その物〟に設定されてしまうと、それだけでアウト! 情報や物としての信用・信頼はもちろん、強いては、その会社の信用・信頼も失ってしまいます。 

大切なのは、情報と現物を如何に紐付けするか? ということです。

どのように識別し、紐付するか?

個体識別を行う管理方法の一つとして、バーコードが挙げられます。

バーコードを使えば、『データ(情報)』は管理しやすくなります。 でも、そこでの前提は〝その現物〟と〝そのバーコード(情報)〟が常に一致しているということです。 

現物そのものにバーコードが直接刻まれていれば問題は少ないのかもしれませんが、バーコードが記載されたカードやラベルで管理する場合、〝ハンドリング(物の移載)〟という工程の中ですり替わるリスクも考慮すべきです。

また、生産工程での情物一致を考える場合、〝情物の不一致〟は、正常に流れている時よりも、むしろ、異常時に発生しやすいのです。

例えば、何らかの異常で機械が停止し、処理中の製品を取り出す必要が生じた場合、その時の製品の扱いを誤れば、不一致は容易に発生します。 NG品が混入してしまう、もしくは、NG時の情報が反映されないという状況がそれです。

こと、人手によるハンドリングや、人手による情報入力などがある場合、『ヒューマンエラー』のリスクも考慮にいれるべきです。 いずれにしても、生産現場での実際の製品の動き・流れと、機械や人を含めた生産工程の流れをよく観察・理解した上で、情物一致を図る仕組みを創っていくことが大切です。

どんな手段を用いたとしても、まっさきには、情報と物を如何に正常にリンクさせるか? ということをベースに全体の運用や流れを考える必要があるのです。


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